男性も育児休暇(育休)を取得しよう!
…なんて最近は様々なメディアで取り上げられていますが、男性の育休取得率はわずか12.7%(2020年)。
男性が育休を取ることは、まだ普通の事ではないんです。
大企業だったら男性の育休取得って当たり前なんじゃない?
そう思っている方もいますが、それは間違っています。
僕は世間一般で言う大企業に勤務していますが、自部署でパパになった男性社員は直近5年で10人以上いる中、育休を取得したのは1人だけ。
育休を取得しなかった人達に理由を聞くと、大半が以下のように答えていました。
妻が家にいるから育休取らなくても大丈夫かな。正直取りたいけどさ、仕事は休めないからしょうがないよねー笑
- 男性は育休を取らない
- 男性は育休を取りたくても取れない
今も、これが世間の一般常識なんだと思います。
僕も同じです。
育休に興味はありましたが、男性は育休を取りたくても取れないだと思っていました。
- 妻と付き合っていたとき
- 妻と結婚したとき
- 妻が妊娠したと分かったとき
いずれのときでも、その考えは変わったことがありません。
でも妻の出産まであと2カ月の状況になった頃、急に考え方が変わったんです。
そして今、育休を取得するべく会社(上司)に相談をしている中で、本記事をつらつらと書いています。
本記事は、育休取得に後ろ向きだった僕がなぜ前向きに変わったのかについて、正直に書きました。
- もうすぐパパになる
- 育休を取得するか迷っている
こういった男性の参考になれば幸いです。
もともと育休取得に興味はあった
僕は元々、育休に興味はあったんです。
なぜ興味があったか?について説明しますね。
- 僕が育休取得に興味があった理由
- 妻のサポートができる
- かっこいい
妻のサポートができる
単純な話ですが、育休を取得すれば2人で分担して育児をすることができます。
妻:もえの負担を減らすことができるので良いなぁと思っていました。
育休取得がかっこいいというイメージ
話題になっている育休をとるなんて、自分はなんて良い人間だ!という自己満足の感情です。
自分で書いておいてなんですが、最低な理由ですね…
でも正直、昔はこんな気持ちが少しはあったと思います。
でも育休取得には後ろ向きだった
育休取得に興味はありましたが、実際に育休を取得しよう!とは思ったことはありませんでした。
なぜ育休を取得しようと思わなかったか?について説明しますね。
- 僕が育休取得に後ろ向きだった理由
- 会社(上司/後輩、周りの人)に迷惑をかける
- 会社の雰囲気
会社(上司/後輩、周りの人)に迷惑をかける
育休を取得する間は、僕の仕事を誰かに代わってもらう必要があります。
相手に迷惑をかけることへの罪悪感が拭えませんでした。
具体的には、こんなネガティブな感情が頭に浮かんでしましたね。
育休を取るなんて言ったら、上司から嫌な顔されるんじゃないか?顔に出なくても本音は嫌なんじゃないか?
先輩たちは今まで育休なんて取っていないのに、僕が取ったら変な目でみられるんじゃないか?
僕が休む分の仕事は上司や後輩、周りの人にいくから、申し訳ないなぁ…
育休を取得する=悪だという固定観念が、育休取得に後ろ向きだった最大の原因だと思います。
会社の雰囲気
僕の部署には、男性で育休取得の経験者がほとんどいません。
また会社はありがたいことに業績が良いので、仕事はたくさんあります。
そんな中で、「育休で〇カ月お休み頂きます!」とは、正直言いにくいんです。
この言いにくい雰囲気…みんなも同じだよね…?
確かに世間では、育休については法改正が進んでいます。
例えば2022年4月からは、企業から従業員への育休取得の促進が義務化されましたね。
僕の会社でも対応が進みましたが、育休を取るためのプロセスが周知徹底されただけです。
育休を取ろうね!ではなく、取ることもできるよ!と言われただけ。
根本的な解決にはなっていないので、育休を取るハードルは未だ高いままなのです。
僕が育休取得へ前向きになれた5つの理由
ここまで説明した通り、僕は「育休は興味はあるけれど、男性は取れないものだ」と考えていました。
でも今は育休をとりたい、とらなきゃ、という気持ちになっている。
そんな前向きな気持ちに変わった要因を振り返ると、以下5つありました。
- 僕が育休取得へ前向きになれた理由
- 父親としての気持ち
- 新生児期のふれあい
- 妻の言葉
- 後輩の言葉
- 国の制度
父親としての気持ち
一番の理由はこれです!
僕自身に「父親としてすぐにできることをしてあげたい」という気持ちが芽生えたから。
妻はお腹の赤ちゃんを24時間休まず育て続けています。
特に妻のつわり期間はとても辛そうでした。
吐き気、食欲不振、めまい、だる気…
普段食事はニコニコしながらおいしそうに食べているのに、つわり期間は全然食べることができない。
口にできるのはQooのリンゴ味ゼリーだけ、なんて日もありました。
つわり期間を終えたあとも、大きくなったお腹だと少し動くのも一苦労。
これまでは家から10分弱のスーパーに行くなんて余裕だったのに、今では片道だけでも息切れしています。
体調が悪いと、途中の公園のベンチで休憩しないといけないこともありました。
そんな苦労を乗り越えて、大きなおなかで赤ちゃんを日々育ててくれている妻。
…それに比べて僕はなにをしたのか?
つわりのひどい時期は家事をできるだけやりました。
でもそれだけです。
お腹の子を育てている実感はありません。
すると、「僕も赤ちゃんを育てたい!育てている実感がほしい!」という思いが日に日に強くなりました。
その思いを具体化すると、生まれてきた赤ちゃんをしっかり面倒みてあげるしかない。
育休を取得するしかない。
今はそう思えるようになりました。
新生児期の触れあい
赤ちゃんはあっという間に大きくなると言われています。
特に産まれたての新生児期(生後~4週間)は成長も著しく、日に日に成長するのが分かると言われています。
この期間に育休を取って寄り添えたら、一生の思い出になるだろうなと思いました。
妻の言葉
妻は僕の育休取得を望んでいました。
でも実際には僕が取得する気がないと感じていたようで、
そういえば育休は取るの?
なんて僕にしつこく聞いてきていました笑
でも今振り返ると、妻のこの言葉で「育休を取得するべきか?」を意識することができたと思います。
もしかしたら男性の中には
しつこく聞いてきてうるさいなぁ。男は育休を取りたくても取れないんだよ!
と思う人もいるかもしれません。
でも奥さんがあなたにそう問いかけているということは、あなたと一緒に赤ちゃんを育てたい!と思っているからなんです。
取りたくても取れないんだよ!と突っぱねるのではなく、あなたがどうしたいのかを真剣に考えてみてください。
一度ですが、妻から「育休を取るか取らないかはあなたの気持ち次第」と言われたときは、言葉に棘(プレッシャー)を感じてドキッとしました…
後輩の言葉
妻が妊娠した話を会社の後輩にすると、全員が
ぜひ育休取ってください!
〇〇さん(僕)が取ってくれれば、他の人も取りやすい雰囲気になります!
などと言ってくれました。
若い男性社員には、育休を取得したいと考えている人が多いんですね。
僕はてっきり、「業務が忙しくなるから育休取ってほしくない」と言われるか、口には出さずともそういった雰囲気を出されるのかと思っていました。
でも僕が育休を取得することによって、後輩が後に続きやすくなる!
そう考えると、育休取得に一層前向きになることができました。
国からの給付金
育休期間中は会社からの給与が0になりますが、国(雇用保険)から「育児休業給付金」が支給されます。
育児休業給付金は、育休開始から6カ月は休業前給与の67%、それ以降は50%支給されます。
さらに育休期間中は、厚生年金保険料や健康保険料などの社会保険料も免除になるんですよ。
給付金や免除などを含めると、休業前の月収の約8割をカバーすることが可能と言われています。
実際に僕がもらえる給付額については別記事でまとめる予定です!
さいごに
本記事は、育休取得に後ろ向きだった僕がなぜ前向きに変わったのかについて、正直に書きました。
今後は以下のような経験を、正直に記事にしていく予定です。
- 育休取得期間の決め方
- 育休取得を相談したときの上司の反応
- 育休取得の流れ
- 育休前後の気持ちの変化
- 育休で感じたこと
育休取得で迷っている男性の背中を押すきっかけになれば幸いです。